アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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あの「日本アムウェイ」の上級販売員、また“実質”詐欺で服役していた

本紙では17年1月、連鎖販売取引(いわゆるマルチ商法)大手「日本アムウェイ」(冒頭写真は本社ビル。東京都渋谷区。売上高約1005億円、販売員約69万組。2016年度)の長野県塩尻市在住の上級販売員(当時)が詐欺で実刑になった件を報じている
下位の女性販売員に対し、“奴隷状態”に置いて総額5000万円ともいわれる巨額をその20代女性から騙し取っていた極めて悪質な犯行で、そこにはマルチ商法特有の問題点も深く関係していたことから報じた。
今回、新たに判明した、こちらは東京都稲城市在住の上級販売員らの犯行も、またマルチ商法特有の問題点も深く関係していた上、こちらの被害者は約440人、総額約26億円と巨額だった。
ただし、こちら石崎康博氏(53。横写真は逮捕時のもの)は出資法違反に問われ17年10月、懲役1年半罰金150万円の実刑が確定したもののすでに刑期は終えている(主犯とされたもう1人は懲役2年罰金200万円)。
16年2月の逮捕時は報道されたものの、なぜか新聞検索などしても判決についてはヒットせず、本紙は、つい最近報じた「東京福祉大学」後援会役員らの詐欺疑惑人脈を取材するなかで、石崎氏もその人脈に繋がり、被害者に話を聞くことが出来て判明した。
それによれば、主犯とされたもう1人の実刑に問われた者は犯行を認め一審で判決確定。それに対し、石崎氏は一貫して犯行を否認し控訴、そのため判決確定はもう1人より1年半も遅かった。しかも被害者側によれば、実質、主犯は石崎氏の方だったという。おまけに民事訴訟の方で2億円近い支払い命令が出たもののまったく払われていないという。
そんなわけで、本紙ではいまさらながらだが、報じることにした。

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