4月28日に投開票となる参院山口補選は、安倍政権が誕生して初の国政選挙になる。
安倍晋三首相(冒頭左写真。58)の実弟ながら、幼くして岸家の養子に入った岸信夫氏(同右写真。53)が、先の衆議院選挙で山口2区に鞍替えした(当選。参議院2期、衆議院1期)ことに伴って行われる。
単に安倍政権初の国政選挙に止まらず、実弟絡みの地元・山口でということで、自民党の力の入れ方は並々ならぬものがあると思うが、すでに自民党候補の当確は決定的だ。
安倍首相の地元でそれでなくても当選は厳しいのに、民主党は昨日ようやく平岡秀夫元法相を擁立と候補者選定は大幅遅れ。他の候補者は共産党と幸福実現党公認しかいないからだ。
だが、では自民党候補者がスンナリ当選するかというとそうとも断言はできない。
自民党候補者は、安倍首相のお膝元・下関市長を4期勤めた江島潔前市長(上写真。55)だが、この江島氏、本紙は彼の市長時代、安倍首相も含め、様々な疑惑について書きまくっており、まさに“疑惑のデパート”といってもいい人物だからだ。
一言でいえば、江島氏、当選すれば5期目となる前回下関市長選(09年3月)に出馬せず、この間、浪人生活を送っていたわけだが、「寝た子を起こしかねない、こんな人物をよく公認候補にしたものだ」というのが率直な感想だ。