本日、法人税約1億4000万円と消費税約4000万円の脱税容疑で、「メディアハーツ」(東京都渋谷区)の三崎優太社長(29)が東京地検特捜部に逮捕された。
メディアハーツは、14年に発売開始した「すっきりフルーツ青汁」が飲み易いということで健康、ダイエット志向の女性の間で若い世代中心に大ヒット。年商約130億円までに急成長。
それにも拘わらず、まだ20代のイケメン社長ということでマスコミにも取り上げられ、「青汁王子」と人気を博していた。
その結果、国税局に睨まれてしまったということだろうが、実は本紙は昨年9月下旬、この三崎容疑者を取材していた。
三崎容疑者、その少し前に、『仮想通貨ICO投資で50億円稼ぐ』(ぱる出版)という本を出す(冒頭写真)ほど、仮想通貨にハマっていた。
同書では、仮想通貨のプレセールで10万円を2億円に増やしたと謳っていた。しかし、その一方で仮想通貨を巡りトラブルを抱えてもいた。
三崎容疑者、本紙の読者だそうで、被害に会ったという話を聞くためだった。
その被害に会ったという件とは、本紙既報の田中健太氏が手掛けていた仮想通貨「クベーラ」において。
三崎容疑者、自分のツイッターのフォロワー数にしても約5万人と人気者に。また、いろんな人脈も築いていたことから、このクベーラの宣伝を田中氏側が三崎容疑者に依頼。三崎容疑者が熱心にクベーラを推奨してあげていた(下写真)。
しかし、このクベーラ、最低でも10円ほどでICOしながら、17年10月に上場したものの最高値でも2円ほど。しかも18年3月には引き出しなどができなくなる始末。
実はこれまた本紙既報の諌山健氏がクベーラの最高責任者ということで三崎容疑者との間で密にクベーラのプロモーションの打ち合わせなど行い、その宣伝代として三崎容疑者に5億円の支払いを約束していたようだ。
だが、実際にはなあなあにされた挙句、5億円分のクベーラでの支払ということに。で、三崎容疑者はクベーラでは意味がないのでビットコイン(BTC)に替えようとしたがこれまた換金出来ない。で、結局、宣伝しまくって報酬は一切もらえない。
それどころか、上に掲げたラインの今年1月ごろのやり取りのように、諌山氏は支払いできないことを謝るどころか、挑発、ケンカを売るような有様。そしてクベーラで騒ぎ出す者には、次に手掛けていた「IBK」という別の仮想通貨への交換をいい、詐欺疑惑を先延ばしする作戦に。
もっとも、結局のところ、“泡銭は身につかず”ということか。
なお、三崎容疑者が脱税で逮捕されるという情報は本紙の元には同氏を取材してほどなく届いていた。