報告が遅くなったが、6月6日、大阪地裁で判決があり、ゴルフ場経営などを手掛ける企業グループ「ワシントングループ」社主で、大物仕手筋として知られていた河野博晶被告(冒頭写真=09年逮捕時のもの。69)に対し、懲役3年、執行猶予5年、罰金400万円、追徴金3億8000万円(求刑は懲役5年、罰金同、追徴金12億8000万円)の有罪だった。
河野被告は試験機器メーカー「テークスグループ」(7719。東証2部。神奈川県相模原市)の増資発表前の08年6~8月に同社株を買い付け、その一部失権が公表される前に売り抜けた。また、07年4月、当時、東証2部に上場していた精密機器メーカー「ユニオンホールディングス」の社長と共謀して株価を吊り上げてやはり売り抜けたとして、インサイダー取引、株価操縦などの金融商品取引法違反に問われていた。