東証2部上場の投資会社「ユニオンホールディングス」(東京都板橋区)の株取引をめぐる相場操縦事件に絡み、大阪府警捜査2課は11月2日、不正に銀行口座を開設し、預金通帳をだまし取った詐欺容疑で、通称「ワシントングループ」のトップとして知られる河野博晶容疑者(67)ら3人を逮捕した。(冒頭写真=「関西テレビ」のニュース映像より)
本紙はこの11月7日、「『ユニオンホールディングス』巡る株価操縦事件で名前が出る大物仕手筋」なるタイトル記事を報じているが、その大物仕手筋とは河野容疑者のことだった。
河野容疑者といえば、兜町筋ではまさに大物仕手筋として知られていた。それ故、同時に当局から狙われてもいた。しかし一般の知名度は高くないし、追加逮捕となったこともあってか扱いは大きくなく、一部の全国紙、それも大阪府警が手掛けたことから大阪版だけのところが多かった。