「unbanked」(8746。東証スタンダード。安達哲也社長=冒頭右写真。 東京都渋谷区)の経営権を巡り、返り咲きを狙う元実質オーナーの百津士文氏(同左写真)と、株主「Akatsuki Capital Works」(大阪市北区)のプロキシーファイト(委任状争奪戦)が展開されるなか、百津氏側の言いなりであるunbanked経営陣は、臨時株主総会の基準日(4月10日)を過ぎても取締役会で議決権付与を決議するやり方で、基準日以降の4月14日に払い込みをした「AU投資事業組合」(以下AU略)の新株予約権行使(すべて行使すれば希薄化率は54・39%)を5月28日までに認め、6月5日の臨時株主総会を百津氏側勝利に導くのでないかと本紙はこれまで何度も指摘して来た。
そうしたところ、その本紙の予想通り、5月27日、unbankedから議決権付与のIRが出た。
それによれば、AUの一部行使分が25%になり、unbankedの筆頭株主になったという。
さらに同27日には、これまで12%で筆頭株主だった「MaaaaRu ホールディングス」の株式が、百津氏の部下といってもいい安達unbanked社長に貸し株されることもIRされた。
これだけでも、すでに全株式の計37%を百津氏側は押さえたことになる。
しかも、そもそもMaaaaRu ホールディングスはAkatsuki側だったのだが、それがひっくり返ったのだから、百津氏とAkatsukiとのプロキシーファイトは6月5日臨時株主総会本番を待つことなく、ここに百津氏の勝利=実質オーナーへの返り咲きが確定した。
なお、百津氏を勝利に導いた“軍師”はプロキシーファイトの第一人者であるあの大塚和成弁護士とのことだ(現在、業務停止中)。
このプロキシーファイトにおいて、「反市場勢力」の百津氏に反旗を翻し、その阻止に動き、本紙とunbankedとの記事削除仮処分https://access-journal.jp/88983において、百津氏はunbankedの実質オーナーと陳述書を書いてくれていたのは、unbankedの子会社「クラウドバンク」の社長を長年、またunbankedの取締役も務めたこともある金田創氏だ。
その金田氏、実はunbankedのAUに対する議決権付与は違法だとして、議決権付与禁止仮処分を5月20日に申し立てていた。
結果は、unbankedの議決権付与のIRが出た後、同じ5月27日に「却下」と決定した。
しかしながら、その決定内容を見ると、AUの組合員は3名だが、「中谷、CDK及びソラは、いずれも適格機関投資家ではないから、債務者(*編集部注。unbanked)は特例事業者に当たらず、債務者が出資の受入れをしていることは金商法に抵触するものと一応認められる」としていたのだ。



