「unbanked」(8746。東証スタンダード。安達哲也社長=冒頭写真右。東京都渋谷区)といえば、株主の「Akatsuki Capital Works」(大阪市北区)が現経営陣の解任などの議案を出す臨時株主総会の招集請求を行い、現在、6月中の開催に向け、プロキシーファイト(委任状争奪戦)が展開されている。
その激しさは、unbankedのHPで、Akatsuki側の者を名指しし、詐欺行為によりunbankedでは13億4000万円もの回収遅延が発覚。Akatsukiの臨時株主総会招集請求は、現経営陣を排除してその詐欺行為を隠ぺいするための行為であると、まだ事件化もしていないのに断じている(右下写真)のだから、窺い知れるというものだ。
本紙の取材でも、確かに13億4000万円の回収遅延はAkatsuki側の者の関与の可能性が高いとはいえ、正直、本紙からすればどっちもどっちだ。
というのは、Akatsukiが大株主になったのは、それまでunbankedの実質オーナーだった「百津士文」氏(冒頭写真左)自身が複数のダミー名義で保有(*表に出れないのは「反市場勢力」だから)していた株式を売った結果だが、上記の巨額回収遅延を奇貨とし、unbankedが3月26日にIRした第三者割当増資と新株予約権発行の引受をまた複数のダミーにさせ、百津氏は再度、実質オーナーに復帰しようと目論んでいると見られるからだ(*ただし、unbankedは実質オーナーなどいないとして、本紙に対し記事削除仮処分申立を行い、現在審尋中)。
そんななか、本紙は実に興味深い資料を入手した。
前出の増資は4月14日に払い込みが完了。
第三者割当増資の方は約4億5900万円。新株予約権の発行総額は約4130万円。
「ですが、まだ新株予約権の行使資金(すべて行使されれば約33億円6000万円)の出し手までは手当できていません。そこで、表向きの引き受け手になっている『AU投資事業組合』の運用をする中谷正和氏が代表の『ソラ』から、LINEなどで複数の者に融資を募るドラフトが送られていたんです」(関係者)
本紙はその支援スキーム概要資料(=投資家向けドラフト。A4版7枚)を入手した。
そこでまず目を引くのは、「5月28日までに一定数量の新株予約権の行使を実施する必要があります」(以下に転載)と記されている点。
この新株予約権の行使は2028年4月14日までの2年間。にも拘わらず、なぜ、今年5月28日までになのか?
この点が、現在のプロキシーファイトにもろに関わることだからだ。
この臨時株主総会で議決権を行使できる基準日は4月10日だ。
だが、ある関係者はこう打ち明ける。



