この記事の(上)では、「トライアイズ」(4840。東証スタンダード。東京都千代田区)の新社長に、岩尾俊兵氏(37。冒頭写真)が3月26日に就任。
すると出来高が増え、株価は急騰し、4月9日には3倍以上になったこと。それは岩尾氏が慶応大学商学部准教授で、また学んでいた東京大学大学院で2018年同大史上初の「経営学」博士号を取り、関連書籍『世界は経営でできている』(24年1月発行。講談社現代新書)はその手のものとしては異例のベストセラーになり、「経営もできる学者」として期待を受けてのことではないかと。ただし、その一方で、「仕手筋界隈では株屋と見られている」とも報じた。
(下)の今回は、株屋の側面につき気になる事実を述べる。
トライアイズの取締役(監査等委員)に2024年3月、植頭隆道氏が就任。
岩尾氏が取締役に選任された今年3月の株主総会(その後の取締役で岩尾氏は代表に)で、植頭氏は続投となっている。
一方、2024年後半から1年ほど、投資顧問業など行う「エピック・グループ」(東京都港区)がトライアイズの3・04%の大株主となっていた。エピック社の代表は服部祐史氏というが、前出・植頭氏(「USGアセットマネジメント」代表。東京都港区)と服部氏は共同で、「東洋証券」(8614。東証プライム。東京都中央区)株の大規模買付を23年から24年にかけ行い話題になった。また、植頭氏は「ヘッジファンド証券」(東京都千代田区)という証券会社の代表もしているが、服部氏は2013年7月から19年3月まで同社取締役をしていた。
そして、この服部氏の方と岩尾氏は深い関係にある。
岩尾氏が約2億1400万円すべて借金し、トライアイズの株式を6%保有したことは(上)で述べたが、その約2億1400万円全部をトライアイズ株を担保に貸したのが服部氏が代表の別会社、富裕層向けコンサルなどを行う「フェニックス・アセット・アドバイザーズ」(東京都港区)だからだ。
なお、このフェニックス社は2014年から17年末まで調剤薬局、ネット事業主力「ソフィアホールディングス」(6942。東証スタンダード。東京都港区)株を7割近く保有していたこともある。



