
「トライアイズ」(4840。東証スタンダード。東京都千代田区)の新社長に、岩尾俊兵氏(冒頭右写真。37)が就いたのは3月26日のことだった。
同日、定時株主総会があり、岩尾氏の取締役選任の議案も賛成多数で通り、その後の取締役会で代表に岩尾氏が選ばれた。
同日から、同社株の出来高は増え、株価は急騰し、4月9日には3倍以上に(右下写真)。
この株価急騰は、岩尾新社長が就任に際して語った「資本市場における総合ディベロッパーのような唯一無二の存在を目指していきます」との意気込みもそうだが、彼の人となりが評価を受けてのことのようだ。
まだ37歳の岩尾氏だが、その経歴は実に変わっている。
父親は事業に失敗して巨額負債を抱えたことから、岩尾氏は中卒で陸上自衛隊少年工科学校入学。その後、退職しコンビニや工場で働きながら勉強に勤しむと共に学費を貯め、高等学校卒業程度認定試験(高認)に合格し慶応大学(商学部)へ。卒後、東大大学院経済学研究科に進み、2018年に東大史上初の「経営学」博士号を取る。さらに2022年4月には慶応大学商学部准教授に就任している。
その岩尾氏の出した『世界は経営でできている』(24年1月発行。講談社現代新書)は14万部を突破する異例のベストセラーに。
糸井重里、内田樹氏は岩井氏と対談し高い評価をし、すでに岩井氏は売れっ子なのだ。
ところが「出る杭は打たれる」ということか?
本紙の元には、こんな好ましくない情報が届いている。
それは岩尾氏が所有するトライアイズの株式に関して。
「大量保有報告書」によれば、岩尾氏は代表就任の前日、約2億1400万円でトライアイズの株式6%を取得している。



