
後藤康宗氏(冒頭写真。53。養子になる2024年12月20日以前は「南谷康宗」)がいかに詐欺師かは、本紙連載「この男、詐欺師につき」で取り上げているので、そちらをご覧いただきたい。
この男がまた詐欺行為、それも今流行りの地面師紛いのことをやっていたことが判明したので追加報道する。
被害に会ったのは、東京都墨田区在住のS氏(40代)。銀座の飲食店で後藤氏と知り合い、弁護士事務所の代表をしているといわれ、また紳士然としていたことから信用し、融資の相談をしたばかりに、所有していた3階建てビルを騙し取られたという。
こういう経緯だ。
S氏は2015年8月、後藤氏から1300万円借りる。その際、墨田区の所有ビル(右写真)を譲渡担保とした。したがって、そのビルの所有権がS氏個人から、後藤氏が代表の「HURRAY PROPERTY」(東京都中央区)に移転したのはわからないでもない。
ただし、不動産のことにド素人のS氏は譲渡担保の意味も説明されないまま、ただの1300万円の金銭消費貸借契約書だと思い署名・捺印した。実際には、その契約書の第6条【特記事項】にその旨の記載があったのだが。
もっとも、S氏はキチッと完済したから、ビルの所有権はS氏に戻さなければならない。だが、戻されることはなかった。
実はこの契約をした場所は後藤氏の事務所ではなく、「A」という渋谷区内の不動産担保金融会社だった。
そして、この同じ日付で、並行して「不動産譲渡担保契約書」ではなく、2000万円でS氏はHURRAY PROPERTYにビルを売ったとする普通の不動産売買契約書が結ばれ、そこにはS氏の署名・捺印がある。
「ですが、私はこの日、金銭消費貸借契約書以外に署名・捺印した記憶がありません。そもそも、南谷(後藤)にカネを借りるのに、なぜ別の会社に出向くのか不思議に思ったのですが、その時は南谷(後藤)を信用していたので1300万円の金額だけ見て署名・捺印したんです。
すると、南谷がその契約書を持って、『本契約書(?)をして来るから』と奥の部屋に。しかし、その本契約書は未だにもらっていません」(S氏)
結論をいえば、実はこの日、後藤氏は前出A社から早速、このビルを担保にカネを借りていた。同日付で、このビルを担保にA社は5000万円の根抵当権を設定していた。
この事実だけでも驚きだから、同日、HURRAY PROPERTYからS氏の銀行口座に2000万円振り込まれる。
S氏が借りるカネは1300万円なので、そのことを後藤氏にいうと、後藤氏は「振込金額を間違えた。戻してくれ」といい、その700万円も取ってしまった。
S氏の被害はまだある。



