「unbanked」(昨年7月、UNBANKEDから社名変更。8746。東証スタンダード。東京都渋谷区)は3月12日、「Akatsuki Capital Works」(大阪市北区)に出した質問書を同社HPで公開した。
unbankedにおいては、金地金取引で13億4000万円もの巨額損失が発生しているが、同社は、それは現筆頭株主のAkatsuki側の仕業と見て、その件で具体的に質問しているわけだ(*すでに1月20日、unbankedはAkatsukiに対し損賠賠償請求通知を出している)。
だが、これに対し、Akatsuki側は臨時株主総会招集請求しており、6月1日予定の臨時株主総会へ向けプロキシーファイト(委任状争奪戦)が勃発している。Akatsukiにしてみれば、経営権を奪取して13億4000万円の件を大事にしないで済ませたいのではないか。
そういうわけで、このプロキシーファイト(基準日は4月10日)にも関心が向くが、この3月12日の質問書の内容に驚くべき記載があった。
13億4000万円の詐欺行為とは別の詐欺未遂行為があり、それはAkatsuki社員の「高橋聡之こと鷲谷聡之氏」がやっていると断言して、この件についても具体的に質問しているからだ。
そして、この鷲谷氏とは、1億5000万円の資金を流出させ、その発覚前の昨年4月、ドローンベンチャー「ACSL」(6232。東証グロース。東京都江戸川区)の代表を辞任した鷲谷氏と同一人物と判明したと断言。
しかも、その鷲谷氏は、unbankedの追及に対し、「1・5億円はACSLに弁済した」等と返答したが、その返済は13億4000万円の件と関係していないのかともunbankedは問うているのだ。
有体にいえば、鷲谷氏は代表の地位を悪用し、ACSLから資金を持ち出しギャンブルや女性への支払いに使っていたとも噂されていた。本来なら損害賠償請求だけでなく、刑事告訴もされ得る身。
カネがないからこそ流用したわけで、通常1億5000万円の巨額を短期間に返済できるわけがない。したがって、静かに裁きを待っているのかと思ったら、「高橋」と姓を変え、ACSL元代表とは気づかれないようにしてunbankedに入り込み、同社に損害を与えている13億4000万円の金地金取引の分で1億5000万円を返済し、実質、刑事事件を免れたと、少なくともunbankedは疑っているようなのだから、これには驚かされるだろう。
ただし、本紙ではACSLの代表だった鷲谷氏が「高橋」の偽名で同社に入り込んでいることはとっくに把握済で、今年2月5日には報じていた。
また、その有料記事部分で、高橋の偽名で使っていたunbankedの名刺も入手し掲載していた(右上写真)。



