
本紙では今年に入り、金地金販売と法人向け貸金が柱「UNBANKED」(旧「第一商品」。8746。東証スタンダード。東京都渋谷区)の件を3度報じている。
その主な内容は、昨年7月以降、「Akatsuki Capital Works」(大阪市北区)なるコンサル会社側が筆頭株主(現在は主要株主)になり、実質、オーナーチェンジしたにも拘わらず、未だ融資型クラウドファンディング最大手「クラウドバンク」オーナーと見られる「百津士文」(冒頭右写真。寺口士文とも)氏が同社に影響力を持つどころか、関係者に増資引き受けさせ、再度、オーナーに戻ろうと画策しているというもの。
本紙では、Akatsuki側が株主として権利行使できる(取得して半年後)ようになる1月23日までに、UNBANKEDは、百津氏と繋がる者への増資をIRする可能性が高いと見ていたが、結局、今日までそういうことはなかった。
ただし、UNBANKEDはまず1月30日、金地金取引で実に13億4000万円もの売上債権回収遅延が生じている件で外部弁護士による調査委員会設置を、さらに2月4日、この件で民事・刑事両方で責任を追及するとのIRを出した。
本紙は、これは重大な意味があると考える。
株主権利が行使できるようになったAkatsukiはその前1月29日、臨時株主総会召集の請求を出し、この書面を受け取ったUNBANKEDは翌30日、この件のお知らせでそのAkatsukiの書面を公開している。
それによれば、Akatsukiは安達哲也社長(冒頭左写真)以下5名の現取締役を解任し、新たな候補者を選任する議案を出している。
ここで注目すべきは、この経営陣交代の理由として、前出13億40000万円もの巨額貸倒損失が出そうになっていることにつき、経営陣は責任を取って辞任もせず、自分らの保身のために不都合な事実を隠ぺいしようとしている疑いがある以上、もはや現経営陣を信任できないとしている。
本紙では2回目に出した記事で、この巨額損失の件が「ダイヤモンド・オンライン」で1月6日に報じられ(横写真)、その内容はこの件に百津氏が関係していると匂わせる内容と報じた。
それが事実なら、Akatsukiがこの件を現経営陣解任の理由に上げて当然だろう。
ところが、UNBANKED側はこれに対し調査委員会を設置、さらに民事・刑事両方で責任を追及するとIRとはどいういうことか?
苦肉の策として、かたちだけそういうスタイルを対外的に取り時間稼ぎをしようとしているのか?
だが、UNBANKEDの民事・刑事両方で責任追及するとのIRの内容を見ると、気になる記述がある。
それは、この金地金取引の販売先=「アニスタイル」(*本紙ではすでに2回目記事で特定し、実名で報じていた)は、Akatsuki側が紹介したものとしている事実だ。本紙の取材でもそれは事実であるようなのだ。
そして、この件を取材して行くと、Akatsukiに、ごく最近、不正な取引で巨額資金を流出させていたことが発覚して話題になった疑惑の元上場企業社長が実質、オーナーとして関与している模様であることが見えて来たのだ。



