アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

本紙VS「UNBANKED」ーー記事削除仮処分の第1回目審尋報告

 昨3月5日(木)午後2時半から、東京地裁503法廷で、「UNBANKED」(旧「第一商品」。8746。東証スタンダード。東京都渋谷区)が、本紙が報じた3つの記事につき、記事削除仮処分申立を行い、その第1回目の審尋があったので報告する。
この記事削除申立の内容に関しては、本紙ですでに2月23日に紹介済なのでそちらをご覧いただきたいが、最大の焦点は、本紙ではUNBANKEDの裏側には百津士文氏(横写真)という「反市場勢力」がいたものの、昨年7月、筆頭株主がそれまでの「CB戦略1号投資事業有限責任組合」から「Akatsuki Capital Works」に代わることで、百津氏はオーナーを下りたと報じたが、それを裁判所(森崎なつき裁判官)が少なくとも真実相当性があると認めてくれるかどうかだ。
むろん、UNBANKED側は百津氏が実質的なオーナーだったなどという事実はなく、債権者(UNBANKED)の人格権(名誉権を含む)の侵害だとして記事削除を求めている。
だが、本紙としては、実質的なオーナーという表現が適切かどうかは別にして、昨年7月まで、百津氏がCB戦略1号投資事業組合を隠れ蓑に使うなどし、実質約3割の株を握り、同社に意見を述べ、影響力を行使していたことは間違いないと思っている。
しかも、Akatsuki側がまだUNBANKEDの役員入れ替えを行えていないなか、未だ百津氏は影響力を保持しており、2月27日、金地金取引で13億4000万円もの損失を出した件でAkatsuki側を提訴するなど追い出し、新たな増資をし、百津氏が実質的なオーナー復帰を図ろうとしていると見ている。
本紙はその増資発表は早ければ本日(3月6日)にもあると見ていたが、その後、本紙が得た情報によれば、東証側のOKはまだ出ておらず、3月一杯はかかる模様だ。
というのは、この間、東証にはまさに本紙主張通りの理由から、増資を認めることがないようにとの「告発状」が出ている模様だ。
また、本紙に対する今回の仮処分の行方にも注目している模様だ。
それ故、また仮処分は緊急性を要するという性格を思えば、その決定はへたをしたらすぐ出ることを本紙は懸念していたのだが、裁判官は、昨日の本紙の主張書面を見て、これに対する債権者(UNBANKED)の反論を要求し、どのくらいで反論書を出せるか聞いた。
本紙はその緊急性から債権者代理人弁護士は1週間程度というと思ったが、何と3週間も要求。4週目は裁判所側の都合で日程を入れられないということで、結局、2回目の審尋日は4月6日(月)と、1カ月も先に。
しかも、裁判官は4月6日までに、UNBANKED側の反論に本紙側が再反論が間に合わなくても猶予を設ける旨の発言があったことから、決定が出るのは4月一杯かかる可能性も出て来た。
本紙が思うに、債権者(UNBANKED)が反論準備に3週間もかかると答えたのは、本紙の書面のなかに金田創氏の「陳述書」があったことも大きいと思う。(横写真=金田氏が取材に応じた「ダイヤモンドオンライン」記事。2025年3月28日。同記事タイトルの“黒幕”とは百津氏を指す)
金田氏は現在、UNBANKEDの子会社になっているソーシャルレンディング最大手「クラウドバンク」を百津氏と一緒に立ち上げ、長年同社社長を勤めた。それだけでなく、UNBANKEDの取締役も勤めていた。いわば、百津氏のことを最も知る人物だ。
ただし、誤解のないように断っておくが、本紙が今回削除を求められた記事を金田氏が執筆・掲載を主導、また指示したり企画したこともない。むろん、これら記事の作成、校閲、掲載可否の判断にも関与していない。
ただ取材を受けてくれただけで、そして今回、本紙が陳述書を頼んだところ、特定個人の人格を攻撃することではなく、裁判所の判断に資する事実関係を提供してくれたに過ぎない。
許可が出れば、今後、その陳述書を全文紹介するが、ここでは、その陳述書の結びの数行だけを紹介するに止める。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

Already a member? こちらからログイン
関連キーワード
検索

カテゴリ一覧