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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第168回「小学館学年誌の栄光と影」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

こないだ『「小学一年生」100年の現代史』(野上暁著。論創社)という本を読んで、なかなか貴重な発見があった(戦前は「コクミン一年生」、「セイガク一年生」の表記も)。
『小学一年生』は小学館の月刊学年誌で、かつては1年生から6年生まで学年別に発行されていたが、現在も残るのは『小学一年生』だけだという。驚くのは1925年に創刊、戦時中は「少国民」=軍国少年を育てるゴリゴリのプロパンガンダ雑誌と化したこと。カラー図版では表紙に6~7歳の男児が竹槍や鉄砲を構えているおぞましいイラストが並ぶ。それが戦後には早速、平和で仲良くとコロッと絵柄が変わるさまにあきれてしまう。
ところでこちとら小学生時代は、一度も学年誌を買ってもらったことがない。頁をめくったこともない。それで友達はどうかといえば、誰も読んでなかったと思う。要するに学年誌というのは、マンガや付録もあるけど、所詮は「学習雑誌」だからね。それより『少年マガジン』『少年サンデー』、さらに月刊も『少年』『ぼくら』『冒険王』『少年画報』『少年ブック』『まんが王』などと、読みたい雑誌が沢山あったし、マンガも断然面白かったのである。
 ところがこの『小学一年生』は、1970年代には何と毎号100万部を突破、ほかの学年誌も急速に伸びて、その数は実際の小学生の半数近くになったというのだ。その最大の理由は、「ウルトラマン」シリーズを中心とする怪獣ブームだった。これがマンガ、図解、付録、キャラクター商品まで、学年誌はどの学年も怪獣に席巻されるのだ。

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