アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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本紙で4年以上前に指摘ーー詐欺容疑で逮捕された「メタモ」代表

 12月2日、福岡、長崎両県警は、AIスマートカメラ開発会社「メタモ」(東京都千代田区)の佐藤由太代表(冒頭写真。41)を詐欺容疑で逮捕した。
再逮捕で、メタモは「上場する。上場すれば株価が100倍になる」、また、メタモの子会社が米大手AI企業に買収される予定で、「その売却益を配当する」などといって、両社の株式を購入させていた。
しかし、実際は両会社に実態はなく、上場準備も、子会社が買収されるというのも虚偽だった。
福岡、長崎両県警が再逮捕したのは、被害者が両県在住だったためで、その4人の被害額は計1000万円。
しかし、実際には2019年5月~22年9月にかけて同じような手口で全国で被害総額は少なくとも約110億円になると見られる。
大手マスコミ既報道の一部によれば、佐藤容疑者は集めたカネで個人的に高級車フェラーリ、また実に約35億円相当の宝飾品を購入していたという。
今回の逮捕容疑は、佐藤容疑者が長崎県佐世保市の医者の妻・飯塚裕子(右下写真。67)を介して、同県西海市在住で顔の広い越田一徳(61)に営業をやらせていた分。
そのため、佐藤容疑者は今回の詐欺での再逮捕に先立ち、まず11月11日、飯塚・越田両容疑者と共に金融商品取引法違反(無登録営業)で逮捕されていた。
ところで、本紙では、このメタモの未公開株詐欺の変形の詐欺疑惑につき、すでに2021年6、7月と2度に渡って報じていた。
その記事のなかで、越田容疑者にカネ集めをさせ、そのほとんどは飯塚(記事中はI)容疑者を通じて佐藤容疑者へ。それにも拘わらず、すでに21年半ばには、すべての責任を越田容疑者に押し付け、上場延期、子会社売却中止になったのは越田容疑者のせいとメタモHPでIRしていた。
県警は佐藤容疑者の認否を明らかにしていないが、本紙の取材では、佐藤容疑者、前の会社でも同じような手口で約40億円集め、その会社を破産させており、詐欺の常習者だったのではないか。
なお、佐藤容疑者の妻、佐藤舞奈氏もメタモの取締役、また買収されると謳っていたメタモ子会社では佐藤容疑者と共同代表になっていた。
以下、本紙の過去記事を紹介しておく。
なお、この両記事では飯塚容疑者はI氏、越田容疑者は記事①の方だけK・K氏としていた。

①2021.6.24 00:14
未公開株詐欺ではなく、未公開株営業の詐欺?

②2021.7.13 19:53
未公開株詐欺ではなく、未公開株営業の詐欺?」(2)

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