アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(456回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月15日~12月19日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は、50,837円と前稿比+345円(※前項比+238→1,628→ ▲1751→ 101→ ▲2135→ 3111→ 1718→ ▲507→ 2319→ 415→ 587→ 1749→ 301→ 85→ ▲745→ 1558→ 1020→ ▲656→ 1637→ 249→ ▲241→ ▲348→ 1748→ 569→ 92→ ▲223→ 805→ 594→ 251→ 672→ 1125→ 976→ 1144→ ▲195→ ▲3339→ ▲557→ 624 →166 →▲269→ ▲1621→ ▲372→ 362→ ▲785→ ▲360→ 1481→ ▲739→ ▲705→ 193円(大納会))となった。

先週も金曜日まで上下運動激しくメンヘラぶりを見せていた日経平均株価であったが、金曜日の日本時間朝方に発表された「ブロードコム」の決算ガイダンスが嫌われる形で、夜間の米国市場ではSOX指数を中心に久しぶりの大クラッシュとなった。

その結果、日経平均先物は49,955円まで下落してレンジ抜けしたような形で引けている。※2025年の最高値は11月4日につけた52,637円。2025年の最安値は4月7日(月)30,793円。2024年8月5日は31,156円のフラッシュクラッシュがあった。

ドル建て日経平均株価の終値は326.3ドル(※前稿326.6→321.4→311.3→326→327.6→340.2→322.3→317.7→314.6→310.1→~~246.7(大納会))。こちらは今年の最高値は11月4日の342.7ドル。最安値は4月7日に211.2ドル。
NYダウは、週間で+503ドル高となる48,458ドル(※前稿比+239→+1471→▲902→+1479→+160→▲576→+356→+1016→+711→▲1278→+511)。※最高値は2025年10月29日の48,041ドル。※4月7日に36,612ドルが直近最安値。

ナスダック100指数は25,197Pと、前稿比-475P安(※前稿比+257→+1195→▲768→▲52→▲798→+500→+540→+596→▲550→+268)であった。※最高値は2025年10月29日26,182P。2025年4月7日に16,542ドルが直近最安値。

先週の金曜日夜の米国市場のクラッシュ原因は2つ、(1)AIでの過剰投資が、本当に利益につながるのか?(※特にOpenAI勢)、(2)米国10年債など長期債の利回りの急上昇(FRBの独立性が失われる懸念?)の2点じゃないか、と考えている。

ただ(1)は、つい最近の11月に、同じテーマで世界の株価指数は調整したわけであり、今回の下落パワーはそこまで大きくなることもなさそうだ?
(2)に関しては、トランプ大統領がすべて問題となっている。株式市場は一番、長期金利の上昇を嫌がる性質を持つので、そう考えると米国の10年債金利が4.3%を超えてくると、米国実質金利が2%を越えそうであり、大警戒ラインとなる。この数字は忘れないでおきたい。
ちなみに暴落の犯人とされている、米国半導体「ブロードコム」の決算は、正直たいへん素晴らしく、次Qの売上見通しも、市場予想182.69億ドルを上回る191億ドルを会社予想としたようで、通常時なら、これでいちゃもんが付くのはおかしい内容だった。またガイダンスにおいても、同社のタンCEOは「これは最低水準の見通しであり、今後も積み増される」と発言していた。
しかし、同社の株価は-11%を越える暴落となったわけだ。

これまで「ブロードコム」社の株価は11月高値を上回って最高水準で推移していたため、ただのリカクラッシュであった可能性は相応に高いが、SOX指数全体も最高値圏から-5.1%安ととんでもない調整となってしまったわけで、週明け月曜日の日本市場では、さすがに本格反発する可能性はほぼない、と思われる。
いまは投資家全員が、「この生成AI相場の調整は一時的なのか?」「年内、続くのか?」を慎重に見極めているところだと思う。

また日本市場に関しては、週末金曜日に「日銀会合」が開かれるから余計に困ったもんである。
ただ今回会合では政策金利の利上げは(0.5%→0.75%)確定している。問題なのは、今後の展望である。これまで日本の政策金利の引き上げは、デフレの日本であるため、1%くらいまでとなるのが関の山だと高を括っていたように思うが、先週の金曜日に日経から観測記事がでた。

「元日本銀行理事の早川英男氏は、今月に想定されている日銀の利上げに関し、今回会合後も半年に1回程度のペースで利上げを進め、2027年前半までにさらに3回の追加利上げを見込んでいる」、だそうだ。
もしかしたら、この発言で市場の反応を確認しているのかもしれないが、この発言が出た以上、19日(金)の日銀会合が終わったPM15:30からの植田総裁の記者会見を聞かなければ動きづらく、もう今週は始まる前からお休み、といった雰囲気となっている。

そしてそもそも今週は、もりもりの米国経済指標の発表がある週である。
12月15日(月) 日銀短観(8:50)、NY連銀製造業景気指数(22:30)& ウイリアムズFRB副議長発言。12月16日(火)米国11月雇用統計(22:30)&米国11月小売売上高(22:30)&米国12月製造業&サービス業PMI(23:45)。
12月18日(木) 米国決算/マイクロン& 米国11月消費者物価指数CPI・前週分新規失業保険申請件数(22:30)。12月19日(金) 日銀金融政策決定会合(昼過ぎ)&植田日銀総裁記者会見(15:30)&米国12月ミシガン大学消費者態度指数(24:00)&米国トリプル・ウイッチングデー(メジャーSQ)&エプスタインファイル公開期限。

15日(月)「日銀短観」で良い結果がでると、利上げ懸念が強く台頭し、日経平均株価指数は弱含むだろう。また18日(木)の早朝に米国「マイクロン・テクノロジー」社の決算がでるが、同社が先週暴落した半導体株の下落を止められるのか? 大注目である。

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