アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「北浜キャピタルパートナーズ」が抱える損害賠償請求訴訟12・4証人尋問②ーーあのテキシア事件の弘道会系幹部が登場!

本紙では、「北浜キャピタルパートナーズ」(2024年7月まで「燦キャピタルマネージメント」の社名。2134。東証スタンダード。大阪市中央区。継続疑義注記)を被告とする総額1億1650万円の損害賠償請求訴訟の証人尋問で、原告側証人が、燦キャピタルマネージメント(以下、当時の旧社名の略=「燦キャピ」で報じる)の実質オーナーは、当局から反社会勢力と見られているU氏であるとの爆弾発言を行ったことを報じた
このご時世に、腐っても上場企業のオーナーが反社の者とは俄かには信じがたいが、同記事で、福吉氏なる原告側証人は、燦キャピの後ろにU氏が控えているだけでなく、そのU氏自身が今回のトラブルになった指示を当時の松本一郎燦キャピ取締役に出し、また、現在も燦キャピの代表取締役会長・前田健晴氏自らも本人尋問でU氏に複数回会っていたことを認めたと報じた。
だが、驚きの事実はさらにあった。
それは、12・4証人尋問で、午後4時過ぎ、最後に登場した原告・池田清志氏の反対尋問で飛び出した。
証人尋問は基本的に互いの主張を出し尽くした後で行われるものだが、被告側弁護士が反対尋問の際、突如、池田原告本人と「中村外喜治(松浦セイジ)」なる者との会話(今年4月9日)を反訳したものを出し(乙第21号証の1)、2人の会話の意味を問うたのだ。
傍聴してメモしたものなので不正確だが、そのなかにこんな意味の会話があったのは間違いない。

被告側弁護士「複利で1億円とはどういう意味?」
池田原告  「覚えていません」
被告側弁護士「2000万円まではいかない?」
池田原告  「わかりません」
被告側弁護士「出資法違反では?」
池田原告  「記憶にない」

この民事訴訟、原告・池田氏の主張は、福吉氏に最初は1650万円、2回目に1億円の計1億1650万円を貸したが返済されず、その担保に取っていた健康にいい温霧浴カプセルを、借り手・福吉氏とこの件でトラブルになり決別するまで友人だった反社U氏がオーナーの燦キャピが騙し取ったので、福吉氏の代わりに燦キャピが返済しろという内容だ。
ところが、池田原告への反対尋問で出された松浦こと中村氏との会話の要旨は、池田氏は貸したのは計1億1650万円というが、実際は2000万円までもいかない最初の1650万円だけで、残りの1億円は1650万円の闇金利子が膨れ上がったもので、しかも最初の1650万円はもう返してもらっているということではないかと中村氏が質問し、池田氏がところどころそれを認めるかのような返事をしているとも受け取れる内容なのだ。
そのため、被告側弁護士は「複利で1億円とはどういう意味?」、「(闇金は)出資法違反では?」などと聞いているのだ。
被告・燦キャピ側は、この音声記録を“隠し玉”として最後の最後で出して来たと思われる。
だが、それは逆効果としか思えない。
というのは、わかる方はもう最初からわかっているかも知れないが、この「中村外喜治」は実名、「松浦誠治」は稼業名で、本紙でも既報のように、被害総額300億円ともいわれた大型投資詐欺「テキシアジャパンホールディングス」事件が2019年2月に弾けたが、その際、銅子正人らと逮捕された山口組最大組織「弘道会」(名古屋)の直系組織「野内組」(岐阜市)の舎弟頭補佐(当時)だった人物だからだ。

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