アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「北浜キャピタルパートナーズ」が抱える損害賠償請求訴訟12・4証人尋問ーー原告側証人が、北浜オーナーはあのU氏と爆弾発言

本紙で11月15日に報じたところ、11月21日になって「北浜キャピタルパートナーズ」(2024年7月まで「燦キャピタルマネージメント」の社名。2134。東証スタンダード。大阪市中央区。継続疑義注記)がやっとIRした、同社を被告とする、総額1億1650万円の損賠賠償請求訴訟の証人尋問が予定通り、昨12月4日にあり、本紙は傍聴して来た。
なお、開廷は本紙で報じた午前10時からではなく10時半、それも約15分遅れて始まり、午前中は原告側証人の福吉氏が。午後は、原告側証人の和田氏→被告・北浜の前田健晴代表取締役会長→被告側の松本一郎・元取締役→原告の池田氏本人の順に午後5時まで行われた。
原告側主張によれば、福吉氏に1億1650万円貸したが、返金がないので、池田氏は譲渡担保で北投石を使った温霧浴カプセルを差し押さえようとした。ところが、そのカプセルを燦キャピ(以下、当時の社名を略して記す)が取り上げてしまったから、福吉氏に代わって貸した全額を被告が支払えという内容だ。
なぜ、本紙がこの訴訟に注目するかというと、燦キャピが温霧浴カプセルを取り上げたのは、同社は当時、カザフスタンー日本間で定期飛行機を飛ばし、その発券や同国での飲料水販売事業などを考えていたが、資金難や関係者に逮捕歴があったことなどから、福吉氏がオーナーの北投石製品関連事業会社と養鰻販売会社の2社で迂回融資。そのために作った虚偽の融資契約書などをいいことに、その温霧浴カプセルを取り上げたということで、これがもし事実なら、燦キャピは上場企業でありながら虚偽のIRを出すなど重大な問題となるからだ。
それで当初は傍聴し、両者の言い分を報じようと思っていたのだが、原告側から燦キャピのオーナーはあのU氏(*当局は反社会勢力と見ている)という爆弾発言が飛び出し、また燦キャピ側もこのU氏と会ったことを認める証言をしたので、今回はこの件を報じることにした。
その証言の中心は、最初に証言した福吉氏だった。
福吉氏は確かに原告・池田氏から計1億1650万円を借りたと証言。
その一方で、燦キャピに協力して自分がオーナーの2社で迂回融資に協力もしたと。なぜ、協力したかというと、それは以前からU氏と知り合いで、そのU氏が燦キャピの実質、オーナーという認識だったからというのだ。
福吉氏は鹿児島出身で17から29歳まで反社会勢力(*暴力団)に所属していたという。そして1998年、知人の紹介で同郷のU氏と知り合ったという。

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