「東郷神社」といえば、東京・原宿の一等地に建ち、日露戦争の英雄、東郷平八郎・海軍元帥を祀る名門神社だ。
その広大な東郷神社の敷地内に、東郷神社と建物同士が通路で連携されるかたちで「東郷記念館」が建つ。
これだけ聞けば、縁のない方は、東郷記念館は、東郷元帥の遺品などを展示している博物館的建物と思われるかも知れないがそれは違う。
記念館建物もその敷地も東郷神社同様、(宗)東郷神社の所有だが、同記念館建物は「東日」なる株式会社(住所は東郷神社内)が借りて、そこで主に結婚式場業を営んでいる。
都心の一等地の格式高い東郷神社で婚礼挙式を上げられる(披露宴は東郷記念館で)ということで、なかなかの人気のようだ。
ところが、最近になり、東郷神社と、この東日との間で、「出ていけ!」、「出て行かない!」との内紛が勃発。近く訴訟になるとの見方もある。
この東日、先代から始まり実に半世紀近くもここで結婚式場を営んでおり、両者は切っても切れない信頼関係で結ばれていたはずだ。
ところが、内紛を裏づけるように、東郷神社のHPを見てみると、神前挙式の申し込みは東郷記念館(東日)ではなく、「ルアール東郷」へとの案内(右写真)。
「『ルアール東郷』は東郷神社の隣接地にある結婚式場。東郷記念館よりはるかに遅い2009年に出来たが、“東郷記念館があるのに、なぜ競合相手を作るのか?”と東郷神社で派閥争いがあり、当時の経営会社は解散していたんですけどね」(関係者)
今回の内紛、どういうことなのか?



