11月30日の「日経」社会面に「法人口座 マネロン横行」という記事が掲載されている。主導役は登記簿に載らず姿が見えないということだが、実は株式投資の世界でも一部法人口座が問題になっているようだ。
大半とはいわないが、すべてが中国人絡みであるようだ。特定銘柄を買い集めると関与率などで規制される。また大量保有報告書を出さないといけなくなる。これらを避けるため。新たな法人口座を開設するというのだ。
口座が多い証券会社では、次から次へと法人口座の新規開設があったという。疑わしきは拒否すればいいのだが、手数料欲しさに取引を認めているのが現状だ。多くは歩合外務員が、新規法人口座を依頼して来るという。
ちなみに、警視庁などが11月28日に口座乗っ取りで(相場操縦と不正アクセス禁止法違反で逮捕した2人の中国人の一方の江榕容疑者は、在日福建省福清市出身中国人団体副会長の同一人物との指摘も。同団体会長は方永義「RS Technologies」(3445。東証プライム。東京都品川区)社長。
さて、本題で、市場では新たなTOB、ファンドからの接触、MBOなどで複数の銘柄に噂が流れて来た。
そのうちの1社である「キャノン電子」(7739。東証プライム。埼玉県秩父市)は11月28日大引け後、キャノンによるTOBが発表された。その他、噂が流れて来た銘柄については後述。
なお、手前みそになるが、以前取り上げた「丸運」(9067。東証スタンダード。東京都中央区)、「ウェーブロックホールディングス」(7940。東証スタンダード。東京都中央区)共に実際にTOBが発表された。
さて、1年以上前から取り上げて来た「オリエンタルチエン工業」(6380。東証スタンダード。石川県白山市)だが、11月中旬から上げが加速し、1996年11月以来の高値となってしまった。これまで仕掛けていた筋の中身が変わっているようだ。今回はかつて世間を騒がせたあの人も名前が取り沙汰されている。



