大手マスコミ既報のように、山尾志桜里元衆議院議員(50)は6月11日、この夏の参議院選挙出馬(全国比例)につき、国民民主党から公認取消を受けた。
これに対し、山尾氏は翌12日、離党届を出した。
以下に転載したのは、その12日、離党届を出した直後、後援者・支援者・関係者に出したA4サイズ2枚の文書。タイトルは「両院議員総会での公認取消決定について」。
山尾氏、6月10日、国会内で出馬会見を行った翌日、公認を取り消されたのだから、「党から正式な公認内定(*今年4月23日)を受けても、党の都合で(*出馬発表を何度も先送りされた挙句)排除されてしまう政党では、志ある方も今後立候補の決断に躊躇してしまうのではないでしょうか」、「(*国民民主の)統治能力には深刻な疑問を抱いております。今後は一線を画させて頂ければと思っております」と恨み節が出るのは無理もない。
だが、玉木雄一郎代表も、山尾氏も「不倫問題」を甘く見ていたのではないか。
確かに、山尾氏の政治家としての能力は優秀かも知れない。
だが、政治家の前にまず人間であり、人間である以上、誠実さが求められる。
それは玉木代表も同様だ。
ところが、その点を甘く見、玉木代表は実績、知名度もある山尾氏なら、この間の国民民主の支持の高まりのなか、新人より確実に通り、議席を増やせると安易に考え山尾氏へ出馬要請。山尾氏も、今の国民民主ならスンナリ当選するだろうとこれに応じた。
だが、国民は「不倫」を重く見ていた。しかも、山尾氏のケースでは不倫相手の前妻が自殺しているのだから深刻さが違う。
加えて、山尾氏出馬要請の前に、玉木氏自身の不倫が発覚。
その上、未だ真偽不明ながら、不倫相手のリストカット疑惑も出、さらには本紙既報のように(YouTube版も)玉木代表に新たな不倫相手がいるとの情報も囁かれている。
おまけに、週刊誌が別の国民民主国会議員の不倫疑惑を取材しているとの情報も。
こうしたなか、国民民主は「不倫政党」かと、山尾氏出馬への批判は高まり、国民民主の支持率もジリ貧。しかも、玉木氏は決断できず結論を先送り。挙句、最後まで自身が山尾氏を切る決断をすることなく、国民民主の衆参議員の総意というかたちで山尾氏の首切りを、繰り返すが、山尾氏の出馬会見の翌日に決めたのだから最悪だ。
繰り返すが、政治家である前に、一人の人間として誠実かどうか。それをまともな国民は一番に見ている。
それを軽く見て、もう時間が経ったから大丈夫だろうと思う山尾氏も、玉木代表も、政治家失格だ。しかも、玉木代表の場合、身内の詐欺師と言っていい弟の問題さえ解決せず、無視し、詐欺被害を拡大して来た。この罪も重い。
以下、山尾氏の文書を転載。