この件、大手マスコミは軒並み報じているようだが、表面的なことだけのようなので、本紙でも報じる。
2018年、東京都港区白金の愛人の住むマンション前に、一緒にゴルフに行くため迎えに行き、トヨタの高級自家用車「レクサス」(下写真)を停めていたところ暴走し、歩道を歩いていた男性(37)を死亡させた石川達紘元東京地検特捜部長(冒頭写真。85)――すでに刑事事件としては自動車運転死傷処罰法違反(過失致死)などで有罪が確定(禁錮3年、執行猶予5年)し、弁護士資格を失っている。
しかし、石川氏は「アクセルを踏んでいない」と、一貫して自分の過失を認めず、暴走はトヨタ自動車の欠陥のせいと主張。そして、トヨタ自動車の販売会社に計5000万円の損害賠償を求める訴訟を2023年7月に提起していた。2月20日、東京地裁でその一審判決があり、鈴木昭洋裁判長は、石川氏はアクセルを踏んでいないとして、事故時に、自分の両足がレクサスの外に出ているとする証拠を提出していたが、その画像鑑定は認められず、「右足が外に出た状態でも左足でアクセルは踏める」旨述べ、「車両に欠陥があったとは認められない」と石川氏の請求を棄却した。
そもそも愛人を作らなければ、石川氏はその場におらず、まだ37歳だった男性が死ぬこともなかった。挙句、一貫して自分の過失を認めず、実刑もあり得たが、遺族と示談が成立(約1億1000万円。ただし、すべて自動車保険で支払い)したこともあり、執行猶予になったようだ。