石川達紘・元東京地検特捜部長(=冒頭写真。元名古屋高検検事長。84)といえば、2018年2月、東京・銀座の高級クラブで知り合った愛人とゴルフをすべく、港区白金のこの彼女の住む高級マンション近くに自家用車(レクサス)で乗りつけ、女性のゴルフバックをトランクに積み込もうとした際、車が暴走。近くの歩道を歩いていた男性(37)を死亡させた御仁。
「暴走は車の不具合が原因」と主張し、上告までして争ったが、アクセルペダルを踏み込んだのが原因だとして、今年5月、禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決が確定。したがって、定年後に取得していた弁護士資格を失った。
その石川被告、7月に製造元のトヨタ自動車、販売会社を相手取り、暴走の原因は車の欠陥のせいだとして、5000万円の損害賠償訴訟を東京地裁に提起。
9月21日、その第1回目の口頭弁論があり、トヨタ側は請求棄却を求めた。
もっとも、主張する「車の欠陥」を裏づける有力な証拠は提出されていないことから、自身が自動車運転処罰法違反(過失致死)などに問われた刑事裁判で有罪確定したわけで、自身も骨折するなどのケガをして「暴走で死を意識するほどの恐怖を覚えた」、「弁護士資格を失って精神的苦痛を受けた」などと主張されても、同情する者はまずいないのではないか。