プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の週末金曜日の日経平均株価の終値は、39,932円と前稿比+1,481円(※前項比▲739→ ▲705→ +193円(大納会)と大きな上げとなった。週間で+3.85%の上昇。
その後、週末は日米ともに主要な経済指標やイベントがない中、するすると日経平均先物だけが上値を追いはじめ40,480円まで上値を伸ばして引けている。米国は軟調で、為替は横ばい圏であったことを考えると、明らかに潮目が変わっており週明けが楽しみでならない。
またドル建て日経平均の終値は257.3ドル(※前稿247→ 247.5→ 252.6 →246.7(大納会))。週間で+4.17%上昇で、金曜日の夜間は為替は動かなかったため、ドル建て日経平均はさらに強かったと言い切れる。
NYダウは、週間で+936ドル高となる44,424ドル(※前稿比+1550→▲794→+151→▲259)。※2024年12月5日の45,074ドルが昨年最高値。
ナスダック100は21,774Pと、前稿比+333P高(※前稿比+594→▲450→+183→▲175)だった。
先週の金曜日の日経平均の値動きや、その後のドル建て日経平均先物の動きを見る限り、筆者の目には完全なる〝リスクオンモード〟に入ったかのように見える。
ようするに今が、名著「敗者のゲーム」でいうところの【稲妻が輝くとき】なのだろう。この瞬間に市場に居合わせなければ株式投資をしている意味がない、とまで言わしめた瞬間。ようするに、ここから一気の水準訂正をする、大きな上げ相場が始まるかもしれないとワクワクした気持ちでいる。それくらい先週の金曜日の値動きは、いつもと様子が違う強いものだった。
しかし出来高の推移をよくみると、日本市場がリスクオンとなったのは1月22日(水)からのようだ。この日から売買代金が4兆円台に増えて、相場が上昇をしている。ただ正直なところ、22日(水)に突然リスクオンになった理由が筆者にはわからない。考えられる理由としては、週末金曜日に「日銀会合」を控えていたため、これを過ぎれば大きなイベントがないこともあり仕掛け的な買いが入ったのか? だいたい23日(木)の引け後には「ニデック」「ディスコ」の決算があり、この2社は24日、週末金曜日の前場から売り気配で始まったため市場のムードを暗くしたはずだ。ただいずれにせよ、ここまでさんざん日経平均株価は40,000円台の高値で売りたたかれ抑えられた形であったため、一度上抜けると、そのまま上方向に向かうパワーは極めて強いものだろう。なんたって、日経平均株価(ドル建て)は2024年の9月27日をピークに、強すぎる米国株を横目に、上に向かえなくなっていたのだから。3カ月分の恨みをここで晴らすようにここから一気に大きく上昇してほしいものだ。
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そして、強いのは日本株だけではない。欧州を代表する企業600社の「ストックス600」も530P(※前項524→511→508→502)と年初からやけに値動きが良くなっているし、「上海深センCSI300」に関しても、3833P(※前稿3812→3732→3775)と春節に入る前だというのに強含んできている。これは、世界的なリスクオンだという可能性もありそうだ。
しかしこの理由を作っているのは、やっぱり「トランプ大統領」なのだろう。