アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<ミニ情報>北朝鮮産シジミ偽装事件の闇――安倍元首相のブレーン筋が起訴に

本紙では9月5日、約1年半前に山口県警など9府県警の合同捜査本部で大規模に家宅捜索したものの、埼玉県の水産物輸入販売会社と当時の取締役ら3名だけ外為法違反(無承認輸入)で書類送検されたぐらいと報じた
だが、これは誤りで、すでにそれに先立つ8月22日付で、山口地検は、山口県下関市の水産物加工・販売会社「満珠水産」と、同社は有限会社でその取締役・金田徳煥こと金徳煥被告(45)を、不正競走防止法違反で山口地裁に在宅起訴していた。
金取締役は2019年12月、北朝鮮のシジミ約20㎏分を、そのシジミを詰めたネットに「青森産」と記したラベルを入れ、千葉県成田市の卸売市場に納品し、約1万4600万円を得ていたという。
この金田被告、地元で満珠水産の他、「下関地所 」、「日本特機システム」の代表も務めている。
これらは、地元出身の故・安倍晋三元首相のブレ―ンでもあった金田珠年氏率いる「アイコー」のグループ企業で、また金被告はアイコー・金田氏の親族と思われる。
今回の容疑のようなことは、長年に渡りやられて来たと見られる。だが、安倍元首相が亡くなり、また北朝鮮の弾道ミサイルが頻繁に打ち上げられるなど挑発行為が度重なるなか、北朝鮮の資金源を断つべく、やっとアイコーグループにもメスが入れられたということではないか。
とはいえ、こんな容疑では有罪でも軽い罰金刑と見られ、アイコーグループにとっても打撃にはならないだろう。

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