2022年、「アジア開発キャピタル」(当時は東証スタンダードに上場していた)などは「東京機械製作所」(6335。東証スタンダード)株を約40%買い占めたが、乗っ取りはうまく行かないどころか、上場企業の株式を買い占め6カ月以内に売却して得た利益約19億円は「主要株主の短期売買」に該当するとして、控訴審でも東京機械側に同額の支払いを命じている。
この東京機械株買い占め騒動、買い占め時、大株主として表に出るのを遅らせるため、複数の名義で買い集める「ウルフパック」戦術が問題視された。
中国仕手筋もこれでウルフパック戦術を止めればこの事件で尾を引くことはなかったのだろうが、どうもそれでは終わらないようだ。
この件については後述。
なお、中国仕手筋の口座は複数の証券会社にあるようだが、彼らの買い注文の一部は受注拒否されているという。これも後述とする。
ちなみに、証券会社関係者はこうした筆者のこの連載記事を読んで毎度、「アクセスジャーナルに誰がチクった!?」と探りを入れたがるが、購読してないのだから著作権違反、さらに取引に問題なければ犯人捜しをする必要もないのでは!?
言っておくが、筆者はこうした中国仕手筋と繋がる営業マン数人の名前、所属証券会社名などを把握している。筆者に圧力をかけてこない限りは、当局などへ暴露はしないつもりだ。
この際だから言っておくが、筆者は基本、当局より現場の営業マンの味方だ。複数の証券関係当局に本紙を購読してもらっている関係上、これ以上の言葉はオブラートに包むことにするが。