アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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マスク投資詐欺有名スタイリストの正体―― あのリア・ディゾンの元ダンナ

 本紙では、今年3月1日5月12日と2度に渡り、<芸能ミニ情報>の連載のなかで、「有名スタイリストのマスク投資詐欺(コロナ禍)」とのタイトルで報じている。
その1回目の最後で、「告訴となれば、その際は実名、顔写真付きで大きく報じるつもりだ」と報じていたが、ついに被害者の1人が刑事告訴していたことが判明したので、いよいよその実名などを明かす。
すでに前の2回で詐欺の内容については報じているので、詳細はそちらをご覧いただきたいが、イキナリ「マスク投資詐欺」といわれてもチンプンカンプンの方に、少しでも関心を持っていただくために、まずはその概要を述べておく。
この有名スタイリスト、X JAPANのYOSHIKI、SUGIZO、INORANなど著名なロックバンド系のファッションコーディネイトをすることが多いが、関係者によれば神田うのを担当したこともあるという。
こうして主にロック系著名ミュージシャンと親しくなったことを悪用し、あのコロナ禍の際、これらミュージシャンのロゴを入れるなどしてファン向けのオリジナルのマスク(Tシャツも)を販売すると売れると。それは中国の工場で製造されるが、販売(納品)するには製造代などの前金がいるから、その資金を出してくれといい富裕層10人ほどから総額6~7億円を詐取したと見られる。
 本紙が自信を持ってこの疑惑を報じるのは、投資した富裕層は、このスタイリストが本当に著名なロックミュージシャンと親しかったからというより、1度実際にマスク等を発売した実績が、「フジ・メディア・ホールディングス」(4676。東証プライム上場。東京都港区)の連結子会社、大手映像・音楽ソフトメーカー「ポニーキャニオン」(東京都港区)とあることを奇貨とし、再度、同じような契約を結んだとする書類などを偽造して投資家に示し、その相手会社の印影を偽造していたことを関係者が確認済だからだ。また、被害者の1人は本紙の取材に、その有名スタイリスト自身、偽造したことを認めているという。
そのスタイリストとはBUN。本名、三好文弘氏(冒頭写真。2010年当時)のことだ。
裏方仕事なので、その名を聞いてもピンと来ないかも知れないが、あのリア・ディゾンの元ダンナといえばわかるかも。彼女は米国ラスベガス出身の外国人タレント。2006年来日し、翌年歌手デビュー。06、07年に発売した写真集(横写真)は2冊併せ30万部以上売れ、「グラビア界の黒船」と称された。

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