アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「オウケイウェイヴ」の約50億円損失の件などで、当局が捜査中

「オウケイウェイヴ」(3808。名証ネクスト。東京都渋谷区)といえば、投資会社「Raging Bull(レージングブル)」(破産手続き中)のポンジスキームに引っかかり利益分も含めて50億円近く、さらに子会社によるエンタメ会社買収でも10億円近くの損失を出し、現在、特設注意市場銘柄で疑義注記。
もっとも、事情は複雑で、当時の社外取締役(辞任)・廣瀬光伸氏、さらにオウケイウェイヴの創業者で長年社長をしていた兼元謙氏までレージングブルの側で営業をしていたかと思えば、さらに資金を投じる前ながら、オウケイウェイヴの社長をしていた松田元氏(右下写真)と前出・廣瀬氏が昔から別件で懇意であることもあり、損失した資金のかなりがオウケイウェイヴ関係者側にバックされているのではないかとの憶測も、損失が表面化した22年半ばには関係者の間では囁かれていた。
だが、それからすでに2年近く。
また、当初はレージングブルの破産手続きのなかで、資金の行方が幾分でも明らかになることが期待されたが、破産開始決定が損失発覚から1年も後の23年5月のことであり、世の関心はすっかり失せていた。
だが、ここに来て本紙にも、当局が動いているとの情報が入って来たので、本紙でも破産開始決定の時以来、久しぶりにオウケイウェイヴのことを報じる。
その前に、証券取引等監視委員会(SESC)がオウケイウェイヴのインサイダーの件で動いているとの情報も入って来ているので触れておく。
オウケイウェイヴが、運用利益分も含めて約50億円が取立不能になる恐れがあると同社HPでIRしたのは2022年4月19日
同社の21年6月期の売上高が約22億円、22年6月期が同8億3000万円ほどに過ぎないのだから(23年6月期は1億4600万円)、約50億円がどれほど巨額かわかるだろう。
結果、オウケイウェイヴの株価は当時、300円台半ばだったところ一挙に100円近くまで急落。現在は100円割れしている。
現在、出回っているインサイダー情報は2通りある。
一つはこの損失IRが出ることを事前に知って売り抜けて急落の損失を免れたというもの。もう一つは、このIRが出る情報を事前に聞きつけカラ売りして儲けたというもの。

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