＜新連載＞福賀中の兜町アンダーワールド（15）「先週の仕手株情報」

短期間で勝負する仕手筋は資金力がないため、少し買い集めては煽って売り逃げるのだが、資金力のある仕手筋は長期で浮動株を買い集め、上げも下げも支配するから動きを読むのは不可能に近い。
先週は３月初めで終わったと誰もが思っていた「データセクション」（3905。東証グロース。東京都品川区）が突如急騰し、週明けの本日と４日連続ストップ高となった（冒頭写真）。
前回仕掛けたのは中国筋と大物Ｔ氏だったと言われているが、今回はまったく足跡が見つからない。しかし、これだけの暴騰を演じられるのはＴ氏以外にはいないのではないか？
「東京ボード工業」（7815。東証スタンダード。東京都江東区）も連日、上下の幅が大きくヒヤヒヤものだ。「よし、いけるぞ！」と思わせて大幅安、「もう、だめか？」と思ったら大幅高とイナゴ投資家は子ども扱いだ。しかし、出来高から見て急落させては仕込んでいるのかも知れない。