本紙ではつい先日、4月23日を持って上場廃止になる「アルデプロ」(8925。東証スタンダード。東京都新宿区)の創業者兼オーナーの秋元竜弥氏(冒頭右写真)が5年以上前、事件屋といっていい川上八巳氏(右下写真)側に経営権を譲ろうとしたことがあった(未遂)ことを報じた。そして、秋元氏のトンデモぶりを浮き彫りにした。
その際の2018年12月、アルデプロは約5億円の新株発行と、すべて行使すれば約20億円になる新株予約権を発行したことも報じたが、その新株予約権の株価算定をしたのは、“危ない上場企業”の株価算定に度々登場、また旧NHK党の顧問もしていた公認会計士・能勢元氏(冒頭左写真)が代表を務める「東京フィナンシャル・アドバイザーズ」だった。
なぜ、過去に相場操縦で有罪判決(執行猶予)を受けたこともある川上氏が裏にいる「Block King」を引き受け手とするこの株価算定に能勢氏(=東京フィナンシャル)が登場したのか?
それは、むろん偶然ではない。
以前から、川上氏と能勢氏は仲良しだからだ。
前の記事では、2018年1月実施の「ルーデン・ホールディングス」(1400。東証グロース。23年12月上場廃止)の増資引受け(旧チャイナトラベル1号=前出Block Kingの兄弟ファンド「Block Shine」)の裏にも川上氏がいたと報じたが、その時の新株予約権の株価算定をしたのも能勢氏が代表の東京フィナンシャル。
また、やはり川上氏が裏で関り、同年7月、Block Shineが「パス」(3840。東証スタンダード)の筆頭株主(22・31%)になったが、こちらは「Oakキャピタル」(3113。東証スタンダード。現「UNIVA・Oakホールディングス」)との相対取引だったことから東京フィナンシャルは登場していない。
しかし、翌19年半ば、パスは増資を計画する(中止に)のだが、その際の関係者はこう証言する。