＜連載＞宝田陽平の兜町アンダーワールド（９５０）「先週の仕手株動向など」

Ｘ（旧ツイッター）上で「海帆」（3133。東証グロース）を巡るバトルが続いているが、西岡氏側からの言い分は違うようで、部外者にはよくわからなくなって来た。
仕手筋の仲間割れは昔からよくあることだが、一般的には抜け駆けして売り逃げた方に非があるものだ。いろいろと噂は入って来たが、事態をややこしくするだけなのでここではその内容をこれ以上明かすのは止めておく。なお、海帆の吉川元宏社長はドイツを訪問しているが、帰国とともに再度仕掛けるとの噂も流れている。
また、先週も取り上げた池袋の有名投資家Ｔ氏が関わる「ＥＴＳホールディングス」（1789。東証スタンダード）は、大型受注発表を受け一時ストップ高。ＥＴＳの大株主でもあるＴ氏は低迷している株価に不満のようなので、今週からの動きには注目したい（買えば、と勧めているわけではない）。
ところで、「グローム・ホールディングス」（8938。東証グロース）が先週金曜日に急騰した。筆者に「グロームやるぞ！」と情報が来たのは９月22日だ。それから短期的には上がるも10月２、３日と大幅安。チャートは一歩進んで二歩下がる動きなので、仕手関係者のなかには引っかかっている投資家もいると思われる。