アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(947)「富士ソフト」「クオンタムソリューションズ」「テクノロジーズ」など

シンガポールのアクティビストファンドである「3Dインベストメント」はGS出身の長谷川寛家氏が立ち上げたのだが、2022年9月27日現在、独立系システム会社大手「富士ソフト」(冒頭写真。9749。東証プライム)を21・45%保有している。さらに買い集めているようで、「状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行う」としている。業績好調もあり株価は10月以降、1999年以来の高値をさらに更新し続けている。3Dも高値で逃げたいのではないだろうか?
これまで、ファンドが経営に関与して業績が上向いた企業はほとんどない。その代表が「東芝」だ。ファンドが介入したことでライバルだった「日立」には大きく差をつけられてしまった。金融機関が支配しても同様で、「西武」はずっと低迷したまま。
さて、その富士ソフトだが、10月6日現在、時価総額3666億円。PBRは2・46倍。総資産は2408億円に対し純資産は1527億円あるとされ、財務内容はかなり良い。そこで非公開を検討しているとの噂が流れているようだ。こう言うとすぐ「風説の流布」と騒がれるので、念を押しておくが、財務内容などから非公開化もあり得るとの噂があるに過ぎず、真偽はわからない。なお、3Dは今年3月にはCM制作、外国映画の日本語版製作で首位級「東北新社」(2329。東証スタンダード。9・55%)、9月には魚介エキス使った業務用天然調味料大手「焼津水産」(2812。東証スタンダード。9・78%)の大株主にも登場している。
それから、先週話題になった仕手株について触れておく。

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