初公判――三浦瑠麗氏夫、４億円業務上横領「無罪」主張

　報告が遅くなったが、７月14日、東京地裁で、再生可能エネルギーに関する投資及びコンサルティング業務を行う「ＴＲＩＢＡＹ　ＣＡＰＩＴＡＬ（トライベイキャピタル）」（東京都千代田区）」の元代表・三浦清志被告（44）の初公判があった。
いうまでもなく、三浦被告は、国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫。
検察側は冒頭陳述で、三浦被告は、自分が手掛けていた別の太陽光発電事業に絡む借金などを返済するため、兵庫県福崎町で進めていた太陽光発電事業のための特別目的会社から、計４億２０００万円をトライベイに振り込ませ、これを流用したと指摘した。
しかも、この兵庫県内の事業の出資者から流用を疑われると、三浦被告は、問題の約４億２０００万円の送金は、業務委託契約書に基づいて送信したことだと主張。しかし、この業務委託契約書は自分の正当性を主張するためにバックデートで、当時の日付で作成した偽造文書のようだ。
何しろ、三浦被告は送金した特定目的会社の職務執行者で、預金管理などの業務を統括していた。そこで部下に送金を指示。
また、トライべイの代表は自分だから、偽造文書はその気になればいつでも作れるわけだ。
だが、そんなことは特捜部はわかった上で逮捕、そして起訴にしている。
では、なぜ、三浦被告はそんな見え見えの嘘をついてまで「私は無罪です」と起訴内容を否認し続けるのか？
これでは保釈はいつまでも効かないし、裁判官の心証も悪くし罪を重くするだけではないか。