福島第一原発事故で一時、全員が避難した福島県楢葉町に登記上本店住所を置き、同町出身の眞船秀幸氏が社長に就き、福島復興にも寄与するとした他社との差別化が功奏し、契約数を急拡大していた新電力「福島電力」(福島県双葉郡楢葉町)だが、8月10日までに福島地裁いわき支部から破産開始決定を受けたのはご存知の通り。
17年2月に電力小売りに参入したが、すでに今年5月に撤退を表明。他社への契約仲介事業に切り替えていた。
第三者破産で、同社は事業を継続し、全面的に破産申し立てを争うとしているが、状況ははなはだ厳しい。負債総額は約4億円とも。