本日、「中小企業ホールディングス」(1757。東証スタンダード。東京都千代田区)は6月29日開催予定の定時株主総会の付議案に関するお知らせを出した。
それによれば、21年4月開催の臨時株主総会で前経営陣を追い出し、経営権を握った岡本武之社長らは約2年で退任し、ダスキン代理店最大手「ナック」(9788。東証プライム。東京都新宿区)の創業者で、元社長、名誉会長の西山由之氏(冒頭写真。81)が社長に就き、ナック出身者が他にも2人取締役を就くなど、今後、「ナック経営陣」体制で出直したいとしている。
西山氏は現経営陣関係者の引きで大株主になっていた。
本紙では4月23日、岡本社長の女性絡み会社私物化疑惑を報じていた。
本日の経営陣交代の付議案でも、岡本社長体制下、社名の中に「中小企業」を入れ中小事業の活性化に注力するといいながら、何ら成果を上げられないどころか、のら猫バンクではサービス開始直後に多くの批判を浴びサービスを停止した旨、記されていた。
祖業の建設業が持ち直し、2023年3月期、10期ぶりに連結通期黒字化を達成したのは事実ながら、実質、引責辞任といっていいのではないか。