5月17日(水)午後3時から、「週刊報道サイト」なるHPを運営する自称ジャーナリスト・佐藤昇被告(冒頭写真。51)の初公判が東京地裁であった。
なお、未だ保釈が認められていない佐藤被告は両脇に刑務官が付き添い手錠姿で法廷に現れた。眼鏡をかけ、黒っぽいシャツに灰色のチノパン姿。
本紙でも既報のように、佐藤被告は東京都内のコンサル会社を中傷する記事を「週刊報道サイト」に載せた上、「(削除するのに)記事6本だと600万円から始まる」などと暗に同社M社長に金銭を要求したとされる。
そして、この日の検察官の起訴状朗読でも、
「M氏が『週刊報道サイト』の記事について削除を求めたが、佐藤は『相応の対応をするには、通常600万円からかかる。ボクのさじ加減で』などといい、昨年6月には、示談金の口座を記した通知書を送った。佐藤は畏怖させ600万円を脅し取ろうとしたが、M氏は警察に届けた」旨述べた。
これに対し、佐藤被告は、
「起訴状は事実と異なる。記事削除の仮処分を受け示談していた。恐喝と認識していなかった。恐喝に問われることは断じて容認できない」旨、書面を読み上げた。
その後、裁判長から起訴状にある佐藤被告の発言は事実かと問われた佐藤被告は「(600万円かかるなどの)発言はその通りだが、主旨が違う」と。佐藤被告の弁護士も、「外形事実は認める。発言は示談交渉の場で出たもの。犯意は否認する」と述べた。