アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「パンドラの箱」を開けようとした竹森被告、有罪判決で、司法記者クラブでの記者会見中止

 本日午前11時、東京地裁で、当時、上場していた医療ベンチャー「テラ」(破産)の増資を巡るインサイダー取引事件で、金融商品取引法違反などに問われた竹森郁被告(冒頭写真。51)に対する判決があり、東京地裁は懲役3年執行猶予5年(求刑は懲役4年)を言い渡した。
テラは当時、新型コロナウイルスの治療薬開発をする(その後、同社自身、虚偽と認める)としていたところ、その提携先の医療関連会社「CENEGENICS JAPAN」(セネジェニックスジャパン)はテラの約35億円の第三者割当増資を引き受けるとIR。2020年10月、引き受けられる裏づけとして、約35億円の内の25億円の融資を受ける別会社「トレド」なる会社に約75億円の資金があるとの通帳の写しを出していたが、それは竹森被告が当時、セネジェニックス取締役で改ざんしたものだった。
判決の5日前、竹森被告は本紙の取材に応じ、だが、トレドの顧問弁護士が同社に約75億円の資金があるとの文書を出し、当初、同弁護士はそんな文書は書いていないといっていたが、その後、認めたことなどから、自分は無罪、最悪でも執行猶予になると語っていた。
確かに、執行猶予だったが、その最大の理由は結局、増資引受けをしたのは100万円だけで、テラの株価は上がらず利益を得ることができなかったこと、それに初犯だったことが幸いした結果のようだ。
それでも、実刑ではなかったのだから収監されることはなく、予定していた裁判所内の司法記者クラブでの記者会見を午後1時からやればよかったと思うのだが、関係者によれば判決言い渡しは11時半過ぎに終わるや、12時までには記者会見中止の知らせが司法クラブの方に来たという。
以下の資料のように、また、すでに配信中のYouTubeのように、竹森被告は裏切られたとして、憎き「大樹総研」の矢島義也会長と政・官界かの太陽光発電事業の裏利権など「パンドラの箱」を開けて告発をするとしていたのに、なぜ中止してしまったのか?

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