本紙では持続化給付金詐欺で21年11月に逮捕された磯辺裕樹被告(59。冒頭写真)と、その共犯の天野宏服役囚(66。すでに2年の実刑確定)のことを2回報じている。
この詐欺グループによる不正受給額は計8000万円ほど。
もっと巨額を不正受給したグループもいるのに、本紙が今回三度報じるのは、この主犯の磯辺被告、2006年に事件化した、全国で被害者1000名以上、被害総額300億円以上と見られる投資詐欺事件に、当時、「日本プライベートバンキングコンサルタンツ」(JPB)代表として中心的に関与していたものの、うまく逃げおおせた人物だからだ。
今回報じるのは、投資詐欺から、単にコロナ禍で流行の持続化給付金詐欺に鞍替えしていたのではなく、共犯の天野服役囚に会社代表をやらせ、相変わらず投資詐欺をしていた模様であることが判明したからだ。そしてうまく言って、その投資被害者から持続化給付金を得るために名義や銀行口座を借りていたケースもあった。
さらに信用づけのために、数多くの実業家や著名人の名前も勝手に使っていた。
なお、前述の2006年事件化した際に主犯として懲役7年の実刑判決を食らったのは「ジュスティオン・プリヴェ・ジャポン」(GPJ)社長だった秦右時氏だが、刑期を終えた現在、ドバイにいて、やはり詐欺的行為をしているとの情報もある。