アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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詐欺師(?)が設立したプロレス興行会社――狙いは社債販売か

 大阪で2019年9月、あるプロレス興行会社「C」は設立された。資本金は300万円。
そして2021年1月よりオープンし、この間、このCの常設リング(冒頭写真)に上がった有名プロレスラー、大手プロレス団体所属選手を上げると、関本大介、岡林裕二、藤田ミノル、崔領二、熊嵐、アンディ・ウー、土肥こうじ、ディランジェイムス、クワイエットストーム、ボディガー、エル・リンダマン、立花誠吾といった具合で錚々たる面々。
だが、これら選手が上がった回数はほとんどがこの2年間で最大でも数度に過ぎず、常連といっていいのは崔領二選手(横写真)ぐらい。大半はもっとマイナーな選手のようなのだ。
 そして実際、経営は厳しいようで、興行数は減り、代わりにこのスタジオ(最大収容席数400)は「巨大スクリーンとプロレスリングがセットになったわが国唯一の施設」を売りに、他のイベント用に貸すとして売り込んでいる。
もっとも、この施設、調べて見ると土地所有者は大阪府寝屋川市の別会社。それなりの賃料を払って借りているに過ぎない。
そして、Cの代表者からは「このままでは倒産する」との声が本紙の耳に入っている。
では、なぜC社は設立されたのか?
最大の狙いは、プロレス興行を名目に社債を募ることだったようなのだ(21年2月から申込開始)。
だが、社債を購入した者からは、以下に述べる違法とも思える募集方法のやり方などもあり、すでに全額返還を求める動きが起きている。
そして、調べて見ると、このC社代表のいかがわしい過去が明らかになり、事件化の様相さえ見せているのだ。

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