アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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本紙記事削除仮処分1回目審尋報告+連載開始「中務氏がお寺乗っ取り疑惑当事者と見る理由」(1)

 本紙既報通り、昨1月12日(木)午前11時から大阪地裁(冒頭左写真)で本紙掲載記事削除仮処分命令申立事件の1回目の審尋があった。
本紙は記事には公共性があり、内容も真実ないし真実と信じるに足るとして全面的に争うつもりであることから、その主張と証拠とする分厚い書類を渡して来た。
裁判官からは、代理人弁護士を付けないのかと聞かれたが、零細マスコミの本紙にはそんな経済的余裕はないし、仮処分程度なら自分でやれるので「付けない」と答えた。
続いて、裁判官からどういう主張をされるのかと聞かれたので、削除対象の一部記事は、今回、申立した中務稔也氏(冒頭右写真)の名前がN氏、中務氏が代表を務める「ゼフィア」(大阪市淀川区)が「Z」などイニシャルになっているが(昨年10月から、やはり疑惑濃厚と見て実名で報道再開)、それは実名の通りだと認めると。そして、本紙では、お寺「正圓寺」(大阪市阿倍野区)の“乗っ取り”(境内だけでも約3500坪ある土地、建物がすべてゼフィアの所有となり、さらに別の法人に転売されている)の件で報じていたところ、今回、申立られたわけだが、このまさに乗っ取りの件で、お寺側が詐欺容疑で告訴した件が受理になり、捜査もしているというのに、よく記事削除など求めて来たものだ旨、思わず興奮し、相手側弁護士を見据えて声を荒げてしまった。
こちらの書面を見てすぐ反論できるわけもないので、中務氏側は2月6日までに反論の主張書面を出し、2月10日(金)午前11時から2回目の審尋が1回目と同じ大阪地裁の書記官室で行うことになった。
時間的にも、コストもかかることから、本紙はリモートでと要求したが、裁判官は、リモートではやっていないとのこと。

記事削除仮処分1回目審尋報告はここまでで、この申立事件を契機に、本紙がなぜ中務氏も乗っ取り事件の一員と見るか連載を開始することにした。
1回目の今回は、中務氏としては善意の第三者といいたいようだが、最初にお寺所有土地を取得した事件屋と共謀していると思わざるを得ないことを解説する。
横に掲げたのは、3つの土地の謄本。
左上(①)は、お寺に隣接する西成区の土地。後の2つはお寺境内地で、左下の約半分(②)、右側がもう約半分(③)の土地のものだ。
①はお寺から「エクシオコーポレーション」なる会社に2018年10月に所有権移転していることがわかる。
②はお寺から2019年7月にまず「プロクスパ―トナーズ」に、そしてそれからわずか1カ月後に、今回記事削除申立をして来た中務氏が代表のゼフィアに所有権移転していることがわかる。
③はお寺の本堂や住職の住居も建つ土地だが、こちらはお寺から直に、これまた中務氏が代表のゼフィアに所有権移転していることがわかる。

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