アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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私的流用疑惑も含めた巨額負債責任で解任も、たった1カ月で社長復帰の怪 第3回「疑惑追及の監査役を不当に追放か」

 富山県の未上場企業ながら、自分が社長時代にそれまでゼロだった負債が60億円にも、しかもそのなかに東京・銀座のクラブ飲み代など私的流用疑惑もありさすがに解任されたが、たった1カ月で社長に復帰というのはやはり極めつけのケースだからだろう、この連載、今年10月7日10月30日と報じたところ、かなりの反響を呼んでいる。
今回は、監査役が不当に追放されたとして、富山地裁に株主総会決議の取り消しと、監査役報酬の支払を求め提訴していたことが判明したので報じる。
負債が膨らんだ原因の一つに、メキシコ進出(冒頭写真=メキシコ工場)があったことは既報の通り
監査役の役割は、社長を始めとする取締役がキチンと職務を行っているか監査すること。まして、この監査役、創業者一族となれば、一族が維持した無借金の経営を借金漬けにされたのだからなおさら厳しい目で臨んでもおかしくない。
「その監査役は、社長解任理由になったメキシコ事業が本社に与える影響につきキチッと監査しようと資料提出を要求したら妨害に会って監査できなかったと言っていました。取締役会にかけずいろんなことが決められている、役員報酬が不明確とも言っていました。だが、復帰した社長にすればそんなところを突かれたくない。それで、一計を案じてその監査役を今年7月22日付で辞任させたんでしょう」(告発者)
そのやり方とは、監査役を廃止し、代わりに会計参与を置くことを臨時株主総会で決めることだった。その臨時株主総会は7月22日に開催された。
当然、その臨株の通知は、株主でもある監査役にも来なければいけない。そして、実際に来ていた。しかしながら、その内容が問題だったという。

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