9月29日、「ワイエスフード」(3358。東証スタンダード。緒方正憲社長=冒頭写真)を江川源氏が16・47%保有のIR出るも、そのことを先週の10月4日、この連載で指摘直後、10%未満に訂正となったのはご存じの通り。この件につき、新たな情報が入ってきたので少し付け加えておく。
10月4日の同日、江川源氏はワンアジア証券から借り入れたものを別の証券会社と訂正。株数は100万株。江川氏はワンアジアから借りた資金を使って別の証券会社で買い付けたということだが、普通に考えるとあり得ない。担保となるワイエスフード株券が他証券にあるからだ。しかし、その後、この100万株は保管振替を利用してワンアジアに移管されている。要はワンアジア親会社の「アジア開発キャピタル」側が仕組んだのだろう。
ワンアジアは東証へ直接発注ができないため、別の証券会社経由となる。そういった関係で別の証券会社で買い付け、アジア開発側に戻すという手続きを使ったのだろうと推測する。
さて、前置きはここまでとして、先週はあるハコモノ仕手株が一時急落した。この急落で一部関係者は痛手を被ったという。