本紙アクセスジャーナルのYouTube版『深層追及』だが、今週は不動産会社「レーサム」(8890。東証スタンダード。東京都千代田区)関連のネタ2本。
1本は、レーサムに東京都武蔵野市が払い下げ(売却)した土地を巡り、市民が松下玲子市長(下写真)に対し損害賠償請求訴訟を提起している件。
武蔵野市はJR吉祥寺駅北口すぐの駐輪場に使っていた土地をレーサムに入札もせず売却。その一方で、レーサムが所有していた、もっと駅から遠い土地を買ってあげている。レーサムは市が売ってあげた土地横を購入していた。だが、同地は大通りに面していないので容積率が低かった。ところが、市が売ってあげた結果、合算して土地が大通りに面したので容積率が上がり土地の価格は約4倍、金額にして30億円ともいわれる儲けに繋がったとも。
その一方で、市がレーサムから購入した土地は時価より高値とのこと。しかも、この土地も駐輪場に使うようだが、売ってあげた駐輪場として使っていた土地より2倍以上吉祥寺駅から遠く、面積も狭い。なぜ、市長は市有財産を棄損し市民に不便をかける一方、私的企業レーサムに便宜を図ってあげたようにも見える行為をしたのか?
本紙アクセスジャーナル記事に続き、こうした解説をすると共に、実際に現地に足を運びこの2つの土地を見て来た。是非、視聴いただきたい(*この件は本日午後6時から配信中)。
もう1本は、このレーサムなる上場企業の創業者で元社長、そしてその後も筆頭株主として影響力を持つ田中剛氏のとんでもない過去について改めて報じた。
その件と、今回の重大疑惑とは無関係とは思えないからだ。
水面下で、薬と女性スキャンダルがあり、警視庁と警察からの天下りのレーサム顧問調査会社が結託し、この揉み消しと自らの利権のため、あろうことか、本当のワルを捕らえるのではなく、目先の自分らの手柄のために山口組系組長らを逮捕したとしか思えない出来事があったのだ。
その山口組組長らの行為も含め、それはまさにVシネ映画の世界のような出来事だったのだ(こちらは10月7日に配信予定)。