アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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あの「レーサム」による銀座ビル購入は、中国大手エネルギー企業のダミーだったのか!?

 事業用不動産業者「レーサム」(8890。東証スタンダード。東京都千代田区。小町剛社長=下写真)は、所有していた東京・銀座8丁目の中央通りに面した地下2階地上10階建ビル(冒頭写真)を昨年12月、売却している。
売却したことは同社HPで12月20日、IRしている。
だが、販売先との守秘義務によるとして販売価格も販売先も明らかにしていない。
その販売先は、「中国宝豊国際」(東京都渋谷区)という昨年6月に設立されたばかりの不動産関連会社だった。
レーサムはこのビルをアパレル大手「三陽商会」から20年9月に購入。その際も売却先、価格とも非公開だったが、その売却額は少なくとも117億円と一部経済誌などでは報じられていた。
それほどの巨額を、設立半年ほどの企業が持っているわけはない。しかも、購入後に抵当権は一切設定されていない。つまり、キャッシュで買ったということだ。
この中国宝豊国際の代表は党自偉氏。住所は中国北京市。
調べてみたら、上海証券市場上場「宝豊能源集団」の代表・党彦宝氏の息子であることがわかった。どうりで、この日本の方の社名に同じ「宝豊」が冠されていたわけだ。
この宝豊能源は民営の中国大手石炭化学メーカー。
業績は好調で、2020年12期の売上高は日本円換算で約3200億円、純利益は実に1000億円近くある。そして時価総額は何と2兆円以上。

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