アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(874)「オウケイウェイヴ事件と先週の仕手株」

Q&Aサイト運用「オウケイウェイヴ」(3808。ネクスト。東京都港区)は4月19日、資金運用を任せていた先が法的整理を行う方針で、その結果、運用させていた34億2900万円に加え、これまでの運用利益15億300万円の計49億3300万円が取立不能になることもあり得ると常識では考えられないIRを行った。(右下=オウケイ株価チャート)
そもそも資金繰りが厳しい同社に、そんな多額の運用資金があったことも驚きだ。
情報が錯綜しており、現時点でそららを公開すると訴訟問題になるので控えておくが、一説では、まだオウケイが「法的整理の開始に至っていないことを考慮し、現時点では名称等の公表を差し控え」ている運用先は、アクセスジャーナル本編で4月23日に報じている、合同会社のインド人と同じとの情報もある。
さて、このオウケイ、松田元氏が2018年7月から20年4月まで社長を務め、同氏主導の元、プレミア証券を買収し虎ノ門の新築ビルに引っ越したことも。松田氏退任後、同証券は第一商品が買収し現在に至る。まずはプレミア証券は助かったといえよう。
ついでに言うと、投資家は証券会社に預けている資金は保証されていると思っているかも知れない。株券は保管振替機構が管理しており、自社資金との分別管理が義務付けられている。ただし、信用取引による信用保証金は担保に提供されており、万一、証券会社が破綻した場合、保証の対象外でゼロになる可能性もある。だから、信用力の低い証券会社での信用取引、先物取引は控えた方がいい。
松田氏に話を戻し、彼はいろんな好ましくない情報も出ており、オウケイ社長辞任は、オウケイ創業者で会長だった兼元兼任氏から切られたと思っていたのだが、

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