アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(278回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(4月25日~4月28日)

プロフィール 投資歴23年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,105円と、前稿比+12円(※前項比+107→▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)の2週連続の小幅上昇となった。
ただ、週末金曜日の米国市場が大崩れ(※NYダウは-981ドル)で、日経平均先物は26,710円まで下げて引けている。
プライム(東証1部全体)の週末金曜日の終値は1,905Pと、週間で+5P高(※前稿1→ ▲47→ ▲37→ +72→ +109→ ▲45→ ▲31→ ▲48→ ▲38→ +32→ +57→ ▲51→ ▲51→ ▲18→ +4)。
米国のNYダウは、週間で-640ドル安となる33,811ドル(※前稿比▲270→▲43→▲97→+106→+1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→+365→+460→▲1647→▲320→▲106)と下げに転じた。
ナスダック指数は、週間で-512P安の12,839P。この指数は下げが止まらない。
前稿で記した通り、筆者は前週に大量購入した持ち株の「SCREEN」(7735)を月曜日に売却するつもりだった。また、持ち株を守るためにも日経平均の先物を売り続ける決意を固めていた。ところが週明け月曜日、場が始まると半導体大手株がどれも下がる気配を見せない! この水準で損切ると、まあまあの損失が確定するので少し気迷い気分だったこともあり、必死に今の状況をバイアスがかからないように考えた。
この下げ渋りの原因を考えるに、先週末からでていた「インフレがピークを打った」の報道が効いている? そもそもこれだけ円安が進んだことでドル建て日経平均株価は211ドル近辺になっている。これは3月9日に日経平均株価が24,682円の直近最安値つけた際の213.5ドルを下回っており、「いまが底の可能性がある」そう思い直してしまい、少し様子見をすることにしたことが間違いの始まりだったように思う。
木曜日の前場には、なんと予想外に日経平均株価は短期の移動平均線を上抜けてきたため、慌てて日経平均先物の売り玉を決済し、勢いのままに「SCREEN」(7735)」を小幅損切りで売却し「ローツェ」(6323)、「三菱UFJ」(8306)、そして前日に商いが大爆発して下がったマザーズの雄「メルカリ」(4385)をセリクラ狙いで購入した。久しぶりに移動平均線を上抜けしたわけだからこれは堅い勝負のはず。
すると木曜日の夜の米国市場(NYダウ&ナスダック)は、堅調に値を伸ばし、「これは爆益になった可能性があるな」と多幸感を感じながら就寝したのだが。
ところが米国市場は、その夜パウエル議長がIMF(国際通貨基金)の会合で「インフレに対応、今回は迅速に動くことが適切」と述べ、これが事実上の利上げ加速と受け止められて、21日のNYダウ、ナスダック指数は急落した。このパターンで負けることは少なかったためビックリしてしまい、脳ミソがフリーズしてしまった。
まずなによりも、筆者はこんな発言で下がってしまった米国株に驚いた。もうFRBは5月、6月、7月、9月に0.5%ずつ、11月、12月にも0.25%の利上げを断行することはほとんど折り込んでいる、と感じていたからだ。
立て続けに、金曜日のNYダウとナスダック指数は一本調子で大引けまで下がり続けており、週明けの日本株市場の雰囲気は最悪なものになったと思う。筆者は言い訳ができない。ポジションをぱんぱんにしたまま、今週を迎えることになったのだ。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。
すでに夜間の日経平均先物は26,710円まで下げてしまっている。週明けは特売り祭りから場が始まりそうだ。せっかくの週末の休日を満喫したかったが、雨ばかり降る天候も相まって暗い気分が抜けない。
日経平均株価のチャートは明確に下放れになってしまい、5日、25日、75日線を下抜けたわけで通常の思考ならば、ここは5月5日のFOMCまで日経平均の先物売りで対処すべき局面であろう。
ただ、FRBはブラックアウト期間に入った。また、国債の金利をみるとこれ以上ないくらい利上げを折り込んでおり、2年物国債と10年物国債金利はちゃんとしたイールドカーブになっている(弱いが)。仮にインフレが、今が頂点でありここから収まっていく場合は、現在が絶好の買い場だったと後に語られるだろう局面だ。
すでに終えた決算をみると、日本でも「安川電機」「日本電産」「ディスコ」が発表し、インフレーションをものともしない好決算だった。また「ディスコ」の前期決算と今期の見通しをみるに、どう考えても良い方のサプライズだったといえるだろう。

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