アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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文科省汚職事件結審――あの黒川元検事長との接点

 安倍晋三元首相が、自分の一連の疑惑を追及されないようにするために法律を曲げてまで検事総長にしようとしたとも見られている黒川弘務元東京高検検事長(下写真)。もっとも、麻雀賭博で辞職したのはご存じの通り。
その黒川氏が、“令和の政商”とも言われる「大樹総研」の矢島義也会長と懇意なのは本紙でも指摘の通り
そして、その大樹総研が、医療ベンチャー「テラ」(2191。JQ)に関する金融商品取引法違反(偽計)などの容疑で事件化した2月25日同日、東京地検特捜部に家宅捜索を受けたことも本紙既報の通り。テラ絡みとの見方もあるが、一方で、矢島氏の資金源だった再生エネルギー事業に特化したソーシャルレンディング業者「JCサービス」に絡んでのことで、その先に政治家や官僚を見据えているとの見方もある。
そんなことから、本紙では辞任後も黒川氏をウォッチしており、黒川氏の天下り先にも関心を持ち、先日はその顧問先がトラブルになっている件も取り上げたのだが、少し前になるが、2月22日、ある文科省汚職事件の東京地裁における裁判が結審したので、改めて、この事件と黒川氏との接点につき取り上げておきたい。(冒頭写真=「毎日」20年7月6日夕刊)
この事件、文部次官候補と評されていた佐野太(62)元文科省科学技術・学術政策局長が、東京医科大は17年度のブランディング事業(特色ある研究を打ち出す私立大学を文科省が支援する)の対象校に選定され3500万円の交付を受けるが、それに便宜を図り、その見返りに一浪していた息子を同大に裏口入学させてもらったという贈収賄疑惑。計4人が逮捕され、贈賄側として臼井正彦同大前理事長(80)も在宅起訴されている。
4人共無罪を主張しているが、検察側が佐野被告には懲役2年、臼井被告には1年6月求刑。判決は7月20日に指定された。
この事件と黒川氏がどんな接点があるかというと、

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