３年前に本紙で指摘――大阪府警が「医療ビル入居詐欺」で逮捕

「医療法人が一棟全部借りてくれる」などと架空の話を入居状態が厳しいビル所有者に持ち掛け、そのための入居募集や回収工事の手配などを行うとして高額のコンサル料を先にいただくや、後は言い訳をするなどし折を見てトンズラ――そんな「医療ビル入居詐欺」をしていた容疑で、大阪府警などは１月12日、「メディカルテクノロジー＆マネジメント」（以下ＭＴＭ略。東京都港区）の椎葉俊尚社長（下写真。56）ら２人を逮捕した。
　２０１７年２月～18年３月、大阪市西区の９階建てオフィスビルの所有者にこの手口で、工事費名目などで約３億円詐取したのだが、捜査関係者によると、同様の手口で複数の告訴があり、その被害総額は計十数億円と報じている大手マスコミもある。
実は本紙ではこの椎葉容疑者の詐欺疑惑につき、３年も前に４度に渡り報じていた。
今回、「産経」が別件で「穴吹興産」（8928。東証１部。香川県高松市）も京都府内のビルにつき、４億円以上の被害があり、告訴していると報じているが、本紙はその具体的案件についても報じていた。