アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

本紙取材申し込みを無視ーー詐欺被害に会ってもIRしない「穴吹興産」

 本紙では今年6月7月と、「医療法人へ一棟貸ビル」コンサル詐欺疑惑について報じている。
冒頭に掲げた写真は、その詐欺疑惑現場の1つ。
関連資料や登記簿謄本などによれば、四国ではマンション分譲トップの「穴吹興産」(8928。東証1部。香川県高松市)は、「AIA」(大阪市西区)の水田哲嗣代表からの情報で、この9階建てビル(黄色マーカー囲みの右側ビル)が空きビルになっていることを知る。16年6月のことで、同月には詐欺を主導したと思われる「メディカルテクノロジー&マネジメント」(以下、MTM略。東京都港区)の椎葉俊尚社長、前出・水田氏、水田氏の知人Oが穴吹興産関東支店を訪問。
 その後、何度かこのメンバーでスキーム説明を行った結果、穴吹興産は「医療法人へ一棟貸ビル」は儲かると信じ込み、このビルを建設・取得していたA社から16年9月に購入。そしてMTM側と、医療法人へ貸し出す用途変更のためのビル改築、ビル管理などの総合コンサル契約を結んでしまう。
改築したビルには医療法人が順調に入居したとして当初は穴吹興産に家賃が振り込まれていたものの、18年後半に入り家賃がストップ。賃借したとする医療法人との契約は架空で、詐欺に会ったと気づいたと思われる。
他の被害者のケース同様、前渡で巨額コンサル料を支払わされている上、詐欺話とわかっていたら同ビルを購入するわけもなく、その投資資金も無駄に。
上場企業であれば、こんな被害に会えば、当然ながら即刻、警察にも届け、その事実をIRすべきだろう。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧