大阪府警サイバー対策犯罪課などは昨11月8日、山田大紀容疑者(26)ら男女6人を、暗号資産(仮想通貨)を騙し取った詐欺容疑で再逮捕した。
この6人は本紙でも既報のように、10月18日、暗号資産を無登録で販売した資金決済法違反容疑で逮捕されていた。
山田容疑者らは2019年8~9月、投資家の女性のふりをして、自分らが独自に開発した暗号資産は「年内に上場する。上場したら何十倍にもなる」などといい、5人に対し、ビットコインなどの暗号資産4000万円を投資させた。
しかし、その独自の暗号資産といっていた「Arkcash(アークキャッシュ)」、「Biomex(バイオメックス)」などはまったく価値がなく、流通もしていなかった。また、投資させた資金を上場(ICO)のために使った形跡もなかったという。
全国で延べ1500人以上に販売し、総額で20億円近くを騙し取っていると見られる。
本紙ではこの詐欺的手口につき、すでに5月14日に報じていた。
そして、本紙がこの事件に現在ひじょうに注目しているのは、本紙で徹底追及している「テクノシステム事件」から連なる政界、さらには暴力団筋ともクロスするからだ。